au povoはアップルウォッチのナンバーシェアに非対応だがウォッチナンバーは使える


このページでは、povoがアップルウォッチのナンバーシェアとウォッチナンバーに対応しているかについてまとめています。

また、auのナンバーシェアとウォッチナンバーはどちらもアップルウォッチで通話などができるサービスではあるものの、サービス内容は異なっている部分が多いので、それぞれのサービス内容についても解説します。

Apple Watchのナンバーシェアについて

アップルウォッチのナンバーシェアは、簡単にいうとiPhoneとアップルウォッチのセルラーモデルをペア設定することでiPhoneの電話番号をアップルウォッチでも使えるようになるauのサービスです。

ナンバーシェアに加入していると、iPhoneが手元になくてもアップルウォッチがあればiPhoneと同じ電話番号で電話やメールを使えるのがメリット。

例えばランニング中など、iPhoneを持ち運ぶのがおっくうな時でもアップルウォッチさえ付けておけば電話に出られるのでかなり便利です。

月額料金は、ナンバーシェア月額利用料55円とナンバーシェア子回線基本料330円を足した385円

対応機種は以下の通りです。

iPhone
・iPhone 12 Pro Max
・iPhone 12 Pro
・iPhone 12
・iPhone 12 mini
・iPhone SE (第2世代)
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11
・iPhone XR
・iPhone XS Max
・iPhone XS
・iPhone X
・iPhone 8 Plus
・iPhone 8
・iPhone 7 Plus
・iPhone 7
・iPhone 6s Plus
・iPhone 6s
・iPhone SE (第1世代)
Apple Watch
・Apple Watch Series 6
・Apple Watch SE
・Apple Watch Series 5
・Apple Watch Series 4
・Apple Watch Series 3

なお、iPhone1回線につきナンバーシェアを利用できるアップルウォッチは1台のみとなっています。
 

Apple Watchのウォッチナンバーについて

ナンバーシェアはペア設定しているiPhoneの電話番号をアップルウォッチでも共有するサービスですが、auのウォッチナンバーはアップルウォッチに別の電話番号を登録して利用するサービス。

ウォッチナンバーを契約しているアップルウォッチは、ナンバーシェアのように親機のiPhoneとペア設定する必要がないので、アップルウォッチ単体で通話や通信ができるのが特徴です。

ナンバーシェアは1人のユーザーがiPhoneとアップルウォッチで同じ電話番号を共有し利用することを想定しているのに対し、ウォッチナンバーはiPhoneを使っているユーザーとは別のユーザーがケータイ代わりにアップルウォッチを利用することを想定しています。

例えば、親はiPhoneを使っていて子供にはスマホを持たせたくない場合に、ウォッチナンバーに加入しているアップルウォッチを子供に持たせておくといった具合です。

 

また、ウォッチナンバーに加入しているアップルウォッチでは連絡先の制限や利用時間の設定、保護者のiPhoneと子供のアップルウォッチをファミリーアカウントでペアリングして位置情報の取得やアプリの購入管理も可能。

ウォッチナンバーのプランに関しては、スマホ向けのピタットプラン 4G LTEが適用されます。

ピタットプラン 4G LTEは、基本は月額料金3,465円~で最大7GBまで高速通信できるプランなので、月額385円で利用できるナンバーシェアに比べるとかなり割高。

ですが、現在auでは月額料金が1,793円割引される「ナンバーシェアからの移行キャンペーン」が開催されていて、3人で家族割プラスを適用した場合の1,100円割引も合わせると、ひと月の通信量が1GB未満ならナンバーシェアの月額料金と同じ385円でウォッチナンバーを利用できます。

 ~1GB~4GB~7GB
利用料金
(2年契約N非適用)
3,465円5,115円6,765円
利用料金
(2年契約N適用)[①]
3,278円4,928円6,578円
家族割プラス
(2人)
-550円-550円-550円
家族割プラス
(3人)[②]
-1,100円-1,100円-1,100円
auスマートバリュー[③]--550円-550円
ナンバーシェアからの移行キャンペーン[④]-1,793円-1,793円-1,793円
合計[①+②+③+④]385円1,485円3,135円

ただ上でも触れた通り、ウォッチナンバーはナンバーシェアのようにiPhoneの電話番号をアップルウォッチと共有して同じ電話番号をiPhoneでもアップルウォッチでも利用できるわけではないので、1人で使いたい人にとっては使い勝手はあまり良くないのが残念なところです。
 

povoはApple Watch Cellularモデルでナンバーシェアできないため解約する必要あり

それでは、povoがナンバーシェアとウォッチナンバー対応するかどうかについてみていきます。

まずはpovoを挿したiPhoneでナンバーシェアが使えるかについてですが、残念ながら非対応なので使えません。

現在ナンバーシェアを契約している場合は、auの従来のプランからpovoに移行する前にナンバーシェアを解約しておく必要があります。

 

ナンバーシェアの解約は、アップルウォッチとペアリングしているiPhoneのWatchアプリから手続き可能。

手順はこちらを参考にしてください。
 

 

ウォッチナンバーは条件付きでpovoでも利用できる

ナンバーシェアには非対応のpovoですが、ウォッチナンバーについては条件付きではあるものの利用することができます。

具体的には、povo以外のauのプランを契約中のiPhoneがあり、ウォッチナンバーを申し込んだ後にauからpovoにプラン変更すれば引き続きウォッチナンバーを利用することが可能。

逆に言えば、povoを契約してからウォッチナンバーを申し込むことはできないということです。

新規や他社からの乗り換えでpovoを契約する予定で、ウォッチナンバーでアップルウォッチを利用したい場合は、まずはauのpovo以外のプランを契約してからウォッチナンバーを申し込み、その後にpovoにプラン変更しましょう。

なお、ウォッチナンバーを新規で申し込んで使うと「ナンバーシェアからの移行キャンペーン」が適用されません。

キャンペーンを適用してpovoで385円で利用するには、iPhoneの回線をpovoに変更する前にアップルウォッチをナンバーシェアで契約後に解約し、ピタットプラン 4G LTEで再度契約しなおす必要があります。
 

povoは着信転送サービス対応でpovoにかかってきた電話をナンバーシェア加入のアップルウォッチに転送することはできるが通話料金がかかる

ナンバーシェアはiPhoneとアップルウォッチの電話番号が同じなので、iPhoneに電話がかかってきたらペア設定しているナンバーシェア加入済みのアップルウォッチでも電話に出ることができるのが大きなメリット。

それに対して、ウォッチナンバーはpovoのSIMを挿したiPhoneとアップルウォッチの電話番号が異なるので、何もしなければiPhoneに着信した電話にアップルウォッチで出ることはできません。

対策として、着信転送サービスに対応しているpovoのiPhoneにかかってきた電話をアップルウォッチに転送することで、アップルウォッチでも電話に出て通話することができます。

ですが、着信転送サービスはiPhoneからアップルウォッチに電話を転送する際に30秒22円の通話料がかかるので、長時間通話をすると通話料金が高額になってしまう点には注意が必要です。
 

ナンバーシェアとウォッチナンバーはauでは使えるがUQモバイルでは使えない

ちなみに、ナンバーシェア・ウォッチナンバーともにauの従来のプランでは使えますが、サブブランドのUQモバイルでは使えません。

auと同じメインブランドながら料金はサブブランドに近いpovoがナンバーシェアとウォッチナンバーに対応するかは微妙なところだと感じていましたが、やはり非対応(ウォッチナンバーはpovoを申し込んだ後からでは申し込めない)でしたね。
 

ドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMOともにApple Watchとのナンバーシェアは非対応

なお、auだけでなくドコモとソフトバンクにもスマホとApple Watchのナンバーシェアサービスがあります。

ですが、povoと同じオンライン専用プランであるドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMOはどちらもナンバーシェアは利用できません。

3社横並びの状況なので、どこかがナンバーシェアに対応させない限りpovoでナンバーシェアが使えるようになる可能性はほぼないでしょう。
 

まとめ

auでアップルウォッチをナンバーシェアで使っていてpovoに変更した場合、ナンバーシェアが引き続き使えるかについては、結論としては使えません。

現在auのナンバーシェアを契約している場合は、povoに変更する前に解約しておく必要があります。

ウォッチナンバーについては、povo以外のauのプランを契約してるiPhoneがあればウォッチナンバーを契約後にpovoに変更すれば適用はされます。

ですが、そもそもウォッチナンバーはアップルウォッチにiPhoneとは別の電話番号を付与することで家族、特に子供がスマホではなくアップルウォッチを使って親と連絡をやりとりするといった使い方を想定しているサービス。

iPhoneとアップルウォッチで同じ電話番号をシェアして利用できるわけではないので、1人のユーザーがiPhoneとアップルウォッチを活用するには使い勝手はイマイチです。

今後povoのナンバーシェア対応に期待したいところですが、ahamoとLINEMOもアップルウォッチのナンバーシェアサービスには対応していないので、povoでナンバーシェアが使える可能性は低そう。

どうしてもauでナンバーシェアを利用し続けたいなら、povo以外のナンバーシェアに対応しているプランを契約しておきましょう。

au povo(ポヴォ)のレビューとメリット・デメリット総まとめ  

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