povoはau家族割の適用不可。家族割プラスカウントは2021年夏までに契約で適用


povoにはメリットだけでなく注意点ももちろんあります。

その1つが家族割と家族割プラス、いわゆるファミリー割引についてです。

povoは家族割(ファミリー割引)が適用されない

auのファミリー割引には、家族で契約すると家族間の国内通話料金とSMS送信料が24時間無料になる「家族割」と、月々の料金が割引される「家族割プラス」があります。

auの主要なプランのほとんどでは家族割と家族割プラスに加入できますが、povoは家族割・家族割プラスともに加入できません。
 

auは家族で安く、povoは1人でも複雑な割引条件がなくシンプルで安いをコンセプトに提供されるので、家族割が適用されないのは仕方ないですね。
 

povoの回線は基本的には家族割プラスのカウントにも含まれない

また、povoの回線は基本的には家族割プラスの家族人数のカウントにも含まれない点にも注意が必要です。

家族割プラスは、同じ家族割プラスグループに加入している家族の人数に応じて料金が割引されるサービス。

同居家族が2回線の場合、1人あたり550円/月割引。

同居家族が3回線の場合は1人あたり1,100円/月割引。

同居家族が4回線以上の場合は1人あたり1,100円~2,222円/月割引されます。

例えば、同居家族が4人で3人がpovo以外のauの通常プランで1人がpovoの場合、povoの回線は家族割プラスに加入できずカウントもされません。

結果、同居家族が4人でも1人あたりの割引額は最大2,222円ではなく、同居家族が3回線の場合の1人あたり1,100円/月割引が適用されるということです。
 

2021年夏までにpovoを契約すると家族割プラスの家族人数のカウント対象になる

前述の通りpovoは基本的には家族割プラスのカウント対象外ですが、例外もあります。

具体的には2021年夏(具体的な期限は現時点では不明)までにpovoを契約すると、家族割プラスの割引は適用されないものの早期申し込み特典として家族割プラスの家族人数のカウント対象にはなります。

先ほどの例で言うと、同居家族4人のうち3人がpovo以外のauの通常プランで1人がpovoの場合、2021年の夏までにpovoを申し込むとpovoの回線は月額料金の割引は適用されませんが、家族割プラスの家族の人数としてはカウントされるので同居家族が4回線となり、povo以外の3回線の1人あたりの割引額が最大2,222円になります。

この例のように、家族割プラスのカウント対象があと1回線で最大2,222円割引の4回線になる、もしくは1,100円割引の3回線になるなど割引額が増額される分岐点となる場合は、povoを家族割プラスのカウント対象にしておかないとpovo以外の回線の毎月の割引額が全然違ってくるので、早期申し込み特典を適用させるために早めに申し込んでおきましょう。
 

povoはauスマートバリューも対象外。auの従来のプランのように家族割との併用もできない

なおauには家族割プラスの他にも、対象の光回線とauのスマホをセットで利用することでスマホの料金が月額最大1,100円割引されるauスマートバリューがあります。

auスマートバリューはau家族割プラスと併用でき、この2つの割引を併用することで1人当たり最大3,322円まで割引することができるので、両方とも契約している人も多いと思います。

適用人数家族割プラス割引額スマートバリュー割引額割引合計額
2人550円1,100円1,650円
3人1,100円1,100円2,200円
4人以上最大2,222円1,100円3,322円

その場合、現在auのpovoではないプランを契約していて、povoに変更した時にauスマートバリューが引き続き適用されるのかが気になるところ。

ですが、povoではau家族割プラスだけでなくauスマートバリューも適用外なので割引はありません。
 

 

povoは20GB使えて2,728円。auは1GBまでしか使えなくて2,178円。どちらを選ぶ?

ここまで解説してきた通り、povoは家族割と家族割プラスに加入できませんが、やはり20GBで2,728円という安さは魅力的です。

auを最低料金で使いたい場合、新auピタットプランNに加入して家族3人以上で家族割プラスに加入することで2,178円で済みます。

ただ、これはあくまでもその月の通信量が1GB未満の場合にのみ実現する料金で、通信量が1GB~4GBだと3,278円、4GB~7GBなら4,928円かかってきます。

スマホでほとんどインターネットを使わない人や、常にWi-Fiを使える環境にいる人で月の通信量が1GBに満たない人なら新auピタットプランNを選んだ方が得ですが、逆に上記に該当しないなら+550円払って20GBまで使えるpovoにした方が精神衛生上いいのは間違いないです。

また、povoはテザリングが無料で使えるので、20GBという比較的余裕のあるデータ量のおかげで家族にテザリングでデータを分けてあげたり自分のタブレットをpovoにつないでネットを使うといった柔軟な使い方が可能。

全回線とまではいきませんが、家族の中に1人ぐらいはpovoにした方がいいという人もいるはずなので、検討してみることをおすすめします。
 

ドコモのahamoは家族割のカウントに含む。ソフトバンクのLINEMOは家族割のカウントに含まれない

ちなみにpovoのライバルのプランとなるドコモのahamoとソフトバンクのLINEMOの家族割の適用状況は、各社で異なります。

ahamoはpovoのように家族割のカウント対象になるための期間に縛りはなくいつ申し込んでも家族割のカウントに含まれ、ahamo以外の家族からahamoに電話する場合は家族間通話無料が適用されます。

対してソフトバンクのLINEMOは、povoよりも厳しくどれだけ早くLINEMOを契約しても家族割のカウントに含まれず家族間通話も無料になりません。
 

まとめ

povoは家族割と家族割プラスが適用されないものの、元の料金が他のauのプランと比べて断然安いので大きなデメリットにはならないです。

また、2021年の夏までにpovoを申し込めば家族割プラスの家族人数としてはカウントされるのは大きなメリット。

なお「2021年の夏まで」が具体的に何月何日までなのかは現時点では発表されておらず分からないので、詳細が発表され次第追記します。

他の同居家族の利用状況も様々なので手放しでpovoにした方がいいとはもちろん言えませんが、povoは料金が2,728円~と分かりやすくてこれ以上他の割引で安くなることもなく、家族でpovoにした場合の毎月の支払額も計算しやすいので、povoを検討している場合は一度現在の利用料金とpovoにした場合の料金を比較してみるといいでしょう。

au povo(ポヴォ)のレビューとメリット・デメリット総まとめ  

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