povoは無料でテザリングでき無制限使い放題も可。設定方法と速度測定結果


au povoの最大のメリットは20GB使えて2,728円~というコストパフォーマンスの高さですが、その他にもたくさんあります。

その1つがテザリング機能です。

そこでこのページでは、povoのテザリング仕様と無制限にテザリングする方法、povoのSIMを挿したiPhoneとAndroidスマホそれぞれのテザリング設定方法、povoで実際にテザリングをして速度を測定してみた結果についてまとめています。

au povoは無料(追加料金不要)でテザリングできる

povoではテザリングを利用できますが、追加料金はかからず無料で利用可能なのがポイント。

現在auで提供されているほぼ全てのプランでテザリングは無料ですが、povoも同じ流れですね。

またpovoでひと月に高速通信できる容量は20GBなので、20GB以内なら制限なくテザリングできます。
 

povoのテザリングはAndroidスマホはもちろんiPhoneでも利用できる

povoはテザリングできますが、povoの発表当初はiPhoneも含めてどの機種がテザリングに対応しているのかは不明でした。

ですが、2021年3月5日にKDDIがpovoの詳細情報を追加し、対応機種はauのVoLTE対応AndroidスマホとiPhone 6s以降のiPhoneであることが分かりました。

 

 

少なくともpovoに対応する機種ではテザリングができるので、iPhoneに関してもiPhone 6s以降の機種は問題なくテザリングを利用できます。
 

データ使い放題24時間トッピング(オプション)+テザリングで30GB制限なく無制限に通信可能

povoでは、220円で24時間ネット使い放題になるトッピング(オプション)が提供されます

このトッピングを利用している間もテザリングが利用できれば、povoのSIMを挿した端末をポケットWi-Fi代わりとして家族や友達と一緒に通信量を気にせず使えます。

当初は、24時間ネット使い放題のトッピング適用中にテザリングが使えるかは分かりませんでした。

auのサポートにも問い合わせてみましたが不明とのこと。

ですが、後日povoの公式Twitterアカウントで24時間データ使い放題のトッピングと組み合わせるとデータ容量無制限でテザリングできることが発表されました。

povo以外のauの従来プランでもテザリングはできるものの、例えばデータMAX 4G/5Gはひと月のテザリングの上限が30GBで、30GBを超えると128kbpsの低速に制限されるなど使い勝手がイマイチです。

対してpovoは1回220円でデータ使い放題24時間のトッピングをつければ30GBの制限もなく、つまり無制限にテザリングできるので、テザリングヘビーユーザーにとっては大きなメリットです。
 

 

データ使い放題24時間には制限もある

データ使い放題24時間で気をつけないといけないのが、混雑時や動画・クラウドゲームなどを利用する際に通信速度が制限される場合がある点。

例えば複数人数がpovoのテザリングに接続して同時にYouTubeやAmazonプライムビデオ、Netflix、Huluなどの動画を視聴していると、速度制限にかかり低画質でしか動画が視聴できなくなったり途中で止まってしまうといったことが起こるかもしれません。

また、ネットワークが混雑しやすい平日の昼や夕方から夜8時あたりにかけては速度が遅くなる可能性もあります。

上記の点に関しては、実際に使ってみてどうなのかを確認してみるしかないですね。
 

別途申し込みは不要

povo以外のauのプランもテザリングは基本的に無料ですが、ドコモのように何もしなくてもテザリングが使える訳ではありません。

別途テザリングオプションを申し込む必要があります。

テザリングオプション申し込みテザリングオプション | サービス・機能 | au

ですが、povoのテザリングについてはテザリングオプションを申し込む必要はなく、povoのSIMを挿したスマホでテザリングをオンにして他のスマホやタブレット、PCからpovoのスマホに接続するだけでテザリングを利用できます。
 

SIMフリーiPhone SE(第2世代)でpovoのeSIMを契約してテザリングしてみた

povo提供開始日の2021年3月23日にmineoからpovoにMNP転入し、povoのeSIMをSIMフリーのiPhone SE(第2世代)に登録しました。

そして早速テザリングを試し、ついでに速度も測定してみたのでその結果を共有します。
 

povoでテザリングした際の速度を測定してみた結果

3月23日の19時台に、テザリング親機のpovoを挿したiPhoneと子機のGalaxy S10でそれぞれ速度を測定してみた結果は以下の通り。

 親機
(povoを挿したiPhone)
子機
(povoのiPhoneにWi-Fi接続したGalaxy S10)
下り
(ダウンロード)
上り
(アップロード)
下り
(ダウンロード)
上り
(アップロード)
3回目25.0Mbps16.7Mbps35.2Mbps21.0Mbps
2回目33.1Mbps16.4Mbps34.2Mbps20.8Mbps
1回目20.3Mbps19.9Mbps33.4Mbps21.6Mbps
平均26.1Mbps17.6Mbps34.2Mbps21.1Mbps

テザリング親機の、povoを挿したiPhoneの速度測定結果のスクリーンショットはこちらです。

 

テザリング中のpovoを挿したiPhoneに、Wi-Fiで接続したGalaxy S10の速度測定結果のスクリーンショットはこちら。

 

速度測定結果を見ての通りpovoはWi-Fiテザリングの親機としても優秀で、子機のGalaxy S10がpovoにWi-Fi接続中の速度は親機のpovoと比べても遅くなることはありません。

povoのiPhoneに接続したGalaxy S10でサイトを見たりTwitter、インスタグラムを使ってみましたが、表示が遅く感じることは全くないです。
 

次は、povoに接続したGalaxy S10でYouTubeの動画をどの程度の画質まで視聴できるかを確認してみました。

画質は自動で480pに設定された状態で再生されています。480pなら途中で読み込み中になって止まったりすることはありません。

 

画質を手動で720pに上げてみたところ、数秒間は読み込み中になったもののその後は止まることなくスムーズに再生されていました。

 

さらに画質を上げて、1080pの高画質にしてみても問題なく再生されます。1440pになるとさすがに読み込み中の時間が長くスムーズに視聴はできないですね。

 

実際に使ってみると分かりますが、YouTubeの動画を1080pの高画質でストレスなく視聴できるpovoのテザリング機能はかなり実用的です。
 

povoでテザリングを利用するための設定方法

先ほども少し触れた通り、povoでテザリングを利用するために別途テザリングオプションを申し込む必要はありません。

スマホでテザリング機能をオンにするだけで、povoのデータ通信を利用してスマホやタブレット、パソコン、ゲームなどをインターネットに接続することができます。

知っている人が多いとは思いますが、これから初めてpovoを挿したスマホでテザリングをするという人向けに、iPhoneとAndroidスマホで最もよく使われるであろうWi-Fiテザリングを利用するための設定方法を紹介しておきます。
 

povoのiPhoneテザリング設定方法

povoのiPhoneテザリング設定方法をまとめると以下の通りです。

povoのiPhoneテザリング設定方法

①iPhoneのアプリ一覧にある設定アプリを開く

②「インターネット共有」をタップ

③「ほかの人の接続を許可」をタップしてオンにする

④「"Wi-Fi"のパスワード」をタップしてパスワードを登録する

⑤インターネットに接続するスマホやタブレット、パソコンなどのWi-Fi設定を開き、SSID一覧からインターネット共有をオンにしたiPhoneの名前を選んで"「Wi-Fi"のパスワード」に登録したパスワードを入力して接続する

画像付きで設定方法を確認したい場合は、以下を参考にしてください。

iPhoneでWi-Fiテザリングを利用するためには、まず設定アプリからiPhoneの設定を開いて「インターネット共有」をタップします。「インターネット共有」が表示されない場合は、iPhoneを一度再起動すると表示されるはずです。

 

「ほかの人の接続を許可」のボタンをタップします。

「ほかの人の接続を許可」のボタンがONになったらWi-Fiテザリングできるようになっています。なお、povoを挿したiPhoneにWi-Fiテザリングで接続する際にWi-Fiパスワードを入力する必要があり、「ほかの人の接続を許可」の下の「"Wi-Fi"のパスワード」に表示されているランダムの英数字をテザリングで接続する端末で入力する必要があります。Wi-Fiパスワード変えたい場合は、「"Wi-Fi"のパスワード」をタップして変更することができます。

 

次は、Wi-Fiテザリングをオンにしているpovoを挿したiPhoneに接続する端末からWi-Fi接続していきます。ここでは、Android 11のGalaxy S10の画面で説明します。

設定の「接続」をタップします。

 

「Wi-Fi」をタップ。

 

Wi-Fiを「ON」にして「○○のiPhone」の部分をタップします。

 

iPhoneに表示されるいたパスワードを入力して「接続」をタップ。

 

「現在のネットワーク」が「○○(基本的にはユーザー名)のiPhone」で「接続」となっていて、ステータスバーにWi-Fiのアイコンが表示されればpovoのiPhoneをWi-Fiテザリング親機にしてGalaxy S10で通信できる状態になっています。

 

Androidスマホのテザリング設定方法

次に、povoのSIMをAndroidスマホに挿してWi-Fiテザリングをする場合の設定方法です。

povoのAndroidテザリング設定方法

①Androidの設定を開く

②「接続」をタップ

③「テザリング」をタップ

④「Wi-Fiテザリング」のボタンをタップしてオンにする

⑤「Wi-Fiテザリング」をタップ

⑥ネットワーク名とパスワードを表示して確認。必要であればパスワードを変更する

⑦インターネットに接続するスマホやタブレット、パソコンなどのWi-Fi設定を開き、SSID一覧から⑥のネットワーク名を選んだらパスワードを入力して接続する

画像付きで設定方法を確認したい場合は、以下を参考にしてください。

Androidの設定を開いて「接続」をタップします。

 

「テザリング」をタップ。

 

「Wi-Fiテザリング」をタップします。

 

「Wi-Fiテザリング」がオンになったことを確認します。

 

「Wi-Fiテザリング」のオンオフのチェックボックスの部分ではなく、「Wi-Fiテザリング」と表示されているあたりの部分をタップ。

 

ネットワーク名とパスワードが表示されるので、その画面のままにしておきます。なお、下の「設定」をタップするとネットワーク名とパスワードは変更することも可能です。

 

次は、Wi-FiテザリングをオンにしているpovoのAndroidスマホに接続する端末からWi-Fi接続していきます。ここではiPhoneを接続しています。

iPhoneの設定アプリから設定を開き、「Wi-Fi」をタップします。

 

Androidスマホに表示させているネットワーク名をWi-Fi一覧から探してタップ。

 

パスワードの入力を求められるので、ここもAndroidスマホに表示されているパスワードを入力して「接続」をタップ。

 

選んだネットワーク名にチェックマークが入りステータスバーにWi-Fiのアイコンが表示されれば、iPhoneからAndroidスマホへのWi-Fi接続は完了です。

 

テザリングを設定できない(インターネット共有が表示されない)対処法⇒一度端末を再起動すれば使える

自分の場合、実際にpovoのeSIMをSIMフリーのiPhone SE(第2世代)に登録して、テザリングをオンにして使ってみようとしたものの設定の「インターネット共有」が表示されず使えませんでした。

そこでiPhone SE(第2世代)を再起動してみたところ、「インターネット共有」が表示されテザリングが使えるようになりました。

もし同じように「インターネット共有」が表示されずにテザリングをオンにできない場合は、一度端末を再起動してみると使えるようになると思うので試してみてください。
 

povoのテザリング方法は3種類ある

最後に、povoでテザリングする方法と各テザリング方法の特徴などについて説明します。

povoでテザリングする方法には、Wi-FiテザリングとBluetoothテザリング、USBテザリングの3種類あります。

機能や性能の比較は以下の通り。

 接続方法接続できる
台数
バッテリー
消費
通信速度電波の範囲
Wi-Fi無線複数台多い速い広い
Bluetooth無線1台少ない遅い狭め
USB有線1台最少最速ケーブルの長さ次第

各テザリング方法について、簡単に説明していきます。
 

Wi-Fiテザリング

「テザリング」と聞いて思い浮かべるのが、Wi-Fiテザリングという人は多いでしょう。

Wi-Fiテザリングは、テザリング親機(povoを挿した端末)と子機(PCやタブレットなど)を無線で接続して子機が通信できるようにする機能。

一般的に無線で通信すると速度は落ちますが、Wi-Fiテザリングはその通信規格上速度をそこまで落とさずに広い範囲で通信できるのがメリットです。

また、BluetoothテザリングとUSBテザリングが1台の子機としか接続できないのに対し、Wi-Fiテザリングは複数台の子機を同時に接続できるのも特徴。

ただし広い範囲で高速通信できる分、テザリング親機のバッテリーの減りは早くなります。

同時にたくさんの子機を接続したい人や無線で接続しつつ速度にもこだわる人、モバイルバッテリーを持っていてバッテリーの心配が不要な人はWi-Fiテザリングがおすすめです。
 

Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリングも、Wi-Fiテザリングと同じで無線で接続する機能。

BluetoothテザリングがWi-Fiテザリングよりも優れいているのはバッテリーの持ちです。

逆にBluetoothテザリングがWi-Fiテザリングに劣るのは、同時に接続できる子機が1台のみなのと電波の範囲が狭い点、通信速度が遅い点です。

速度が遅くてもいいから、テザリング親機であるスマホのバッテリーを長持ちさせつつ無線でテザリングしたい人にBluetoothテザリングはおすすめ。
 

USBテザリング

USBテザリングは、唯一テザリング親機と子機をケーブルでつないで通信する機能。

常に親機と子機がUSBケーブルでつながっている必要があるので持ち運び時にかさばるのと、同時に接続できるのが1台のみなのがWi-FiテザリングやBluetoothテザリングに比べると劣る点です。

また、子機がPCなどUSBで接続できる機器に限定されるのもネック。

逆に、ケーブルで直接つながっているので速度は最も速いのと、子機のPCにつないでいる間はテザリング親機のスマホが充電されるので、親機のバッテリーがダントツで長持ちするのがメリットです。

テザリングで通信したい子機がPC1台だけで、速度にもこだわりたいといった人にUSBテザリングはおすすめ。
 

まとめ

povoは月額料金が安いだけでなく、テザリングオプションの申し込み不要で、テザリングを無料で使えるのは大きなメリットです。

実際にpovoを挿したiPhone SE(第2世代)を親機にしてAndroidスマホから接続して使ってみましたが、スピードテスト結果だけでなく実際の体感速度も十分速く快適にネットを利用できました。

さらに24時間ネット使い放題のトッピングを利用すれば、ネットワーク混雑時や動画・クラウドゲームなどを利用すると速度が制限される場合があるものの、それ以外なら上限なく無制限にテザリングできるのもテザリングをよく利用する人にとっては嬉しいポイント。

例えば、日頃はそこまでネットはしなくてたまにWi-Fi環境のない場所に行くことがあり、家族や友達全員でネットを利用するから一時的にたくさん通信できるようにしたいというような人は、毎月の月額料金は2,480円で済ますことができ、がっつりネットを使いたい時は1回220円でデータ使い放題24時間トッピングを付けて家族・友人も無制限にテザリングできるpovoはかなりおすすめです。

povoでiPhoneを使う場合でも、iPhone 6s以降のモデルならテザリングが利用できるなど対応機種も多いので、povoのテザリングはぜひ活用していきましょう。

au povo(ポヴォ)のレビューとメリット・デメリット総まとめ  

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