au povoにはキャリアメールアドレス追加のオプションは無し。対処法について


auにはキャリアメール(@au.com / @ezweb.ne.jp)があり、auを契約すれば1つキャリアメールアドレスが割り当てられます。

ですが、同じauでもpovoはキャリアメール非対応で使えないのがデメリット。

そこでこのページでは、キャリアメールがないpovoでメールを使う方法などについてまとめています。

新プランのpovoではauのキャリアメールアドレスが非対応で使えない。なぜ?

最初でも触れた通り、povoはauのプランでありながら@au.comや@ezweb.ne.jpといったメールアドレスには非対応です。

現在auのキャリアメールを使っている場合は、povoに変更することでそのメールアドレスが使えなくなってしまいます。

povoでキャリアメールを提供しないのはなぜなのか気になるところですが、KDDIは「ニーズがないものはできるだけ減らしたかったから」とのこと。

LINEなどメール以外の通信手段がたくさんある現状を見て、KDDIはpovoにはキャリアメールはいらないと判断したのかもしれないですね。
 

キャリアメールを追加するトッピング(オプション)もなし

povoには24時間データ使い放題やかけ放題などを後付けできるトッピング(オプション)があります。
 

 
ですが、現時点ではpovoにキャリアメールを追加するトッピングはありません。

povoの機能はできるだけ削りたいというKDDIの意向を踏まえると、povoにキャリアメールアドレスが追加されることはなさそうです。

ただ、総務省がpovoをはじめドコモahamoやソフトバンクのLINEMOでもキャリアメールを使えるようにとの方針を示したので、今後の総務省の働きかけ次第ではpovoでもauメールが使える可能性が0ではないのも事実。

また何か動きがあれば追記します。
 

キャリアメールが使えなくなると具体的にどうなる?

キャリアメールが使えなくなるとどんな不都合があるのか気になる人もいるはず。

具体的には、現在キャリアメールを連絡先として登録しているサービスやアプリがある場合、何もせずにpovoに乗り換えると使えなくなってしまう場合があります。

例えば、ログイン時のパスワードを忘れたら登録しているメールアドレスにパスワードリセットのメールが届くサービスの場合、登録しているメールアドレスがキャリアメールのままでpovoに変更するとそのキャリアメール自体が使えないので、パスワードリセットのメールも届きません。

その結果、新しいパスワードに変更できずサービスを利用できなくなってしまうといったことが起こります。

また最近は、ログインする際に登録しているメールアドレスに本人確認メールが届く仕様となっているサービスもありますが、この場合もauのキャリアメールを登録したままpovoに変更するとキャリアメールが削除されるので、本人確認メールが届かずログインすることができません。

このような状況を避けるためにも、特によく利用しているサービスやアプリはpovoに変更する前に登録メールアドレスを確認し、キャリアメールアドレスを登録している場合は他のメールアドレスに変更しておきましょう。
 

auメールで送受信したメール内容を保管しておきたい場合は「データお預かりサービス」を使ってバックアップしておく

auからpovoに変更するとauメールのメールアドレス自体が削除されるので、送受信したメール内容も削除され消えてしまうのがネック。

これまでauのメールアドレスで送受信したメール内容をpovoに移行した後も見たい場合は、バックアップを取っておく必要があります。

バックアップは、auのデータお預かりアプリを利用します。

 

データお預かりの内容は以下の通り。

月額利用料無料
申し込み不要
対応機種Android
auスマートフォン/タブレット:2015年4月以降に発売された機種

iOS
iOS 9.0以上のiPhoneまたはiPad

4G LTEケータイ
auの4GLTEケータイ:2016年2月以降に発売された4G LTEケータイ
auサーバの保存容量auスマートパス、またはauスマートパスプレミアム会員の場合:50GB
※10GBごとに100円(税込110円)/月で容量追加が可能

auスマートパス非会員の場合:1GB

auスマートパスかauスマートパスプレミアムに加入していれば50GBまでバックアップできるので、よっぽど大容量のファイルをメールに添付して送受信していない限りはほぼ全てのメールをバックアップできるはずです。

また、Android 11以降のOSを搭載した機種でauメールをSDカードにバックアップしたい場合、SDカード専用・データお預かりアプリを使えばauサーバの容量を気にする必要なくSDカードにバックアップできるのでおすすめ。

データお預かりの詳細は公式サイトの以下のページを確認してください。

 

キャリアメールの代わりはGmailがおすすめ

現在キャリアメールしか使っていない場合は、基本的にはGmailがおすすめ。

GmailはGoogleのメールサービスで、無料で利用できます。

利用している人も多く、トラブル時も検索すれば解決法が見つかる可能性が高いので、キャリアメールに代わるメールがまだ決まっていないならGmailが最適です。

Gmailのアカウントはこちらから作成できます。

Googleアカウントの作成

Gmail – Google のメール

 

主要な無料・有料のメールアドレスの比較

povoで使うキャリアメール代わりのメールアドレスはGmailがおすすめですが、念のためGmailも含めた主要な無料・有料のメールアドレスをまとめておきます。

主な無料メールアドレス

Gmail
ヤフーメール
Outlook
AOLメール
iCloudメール

主な有料メールアドレス

① プロバイダのメールアドレス
② 独自ドメインのメールアドレス
Google Workspace

各メールアドレスを比較してみました。

 GmailヤフーメールOutlookAOLメールiCloudメールプロバイダ独自ドメインGoogle Workspace
ドメイン@gmail.com@yahoo.co.jp@hotmail.com
@live.jp
@outlook.com
@aol.jp@icloud.comプロバイダのドメイン独自ドメイン独自ドメイン
月額料金無料無料無料無料無料プロバイダの料金サーバー代+ドメイン代680円~
容量15GB10GB15GB無制限5GBプロバイダにより異なる
(例)@nifty・BIGLOBE・:5GB
OCN:10GB
サーバーにより異なる30GB
添付ファイルの
最大サイズ
25MB25MB20MB16MB20MBプロバイダにより異なる
(例)@nifty:20MB
BIGLOBE・OCN:100MB
サーバーにより異なる送信:25MB
受信:50MB
その他制限・1日に受信可能なメールは2GBまで
・送信は500通まで
---・1日に送信できるメールは1,000件まで
・1日に送信できる宛先は1,000人まで
・各メールの宛先の数は500件まで
プロバイダにより異なるサーバーにより異なる・1日に送信できる宛先は3,000件まで
・各メールの宛先の数は最大2,000件まで
リアルタイム受信
(Push通知)
プロバイダにより異なる
(例)BIGLOBE・OCN:〇
サーバーにより異なる
スマホアプリプロバイダにより異なるサーバーにより異なる
※Gmailアプリで利用できる
ウイルス対策
(セキュリティ)
プロバイダにより異なるサーバーにより異なる

上記の有料メールアドレスと無料メールアドレスについて、それぞれ見ていきます。
 

有料のメールアドレスについて

有料のメールアドレスについて見ていくと、まずプロバイダはプロバイダの料金がかかる上にメールを保存できる容量も少なめなのがネック。

独自ドメインは、ドメイン部分(@●●●.comの「●●●」の部分)を自分の好きな文字列(誰にも取得されていなければ)で登録することができるのがメリットですが、ドメイン代がドメインの種類にもよるものの年間1,000円程度、サーバー代も安くて毎月100円程度(ロリポップのエコノミープランなど)かかります。

Google Workspaceはメールを保存できる容量が多く、添付ファイルの受信サイズも100MBまでOKなど融通が利きますが、メールアドレス取得と維持のための費用がかかるのと、Google Workspaceの利用料金として最低でも680円かかるので費用はそこそこかさみます。
 

無料のメールアドレスについて

無料のメールアドレスを見てみると、細かな違いはあるもののサービス内容はほとんど同じなので、基本的にはどれを選んでも問題なさそうに見えます。

この中では、特にAOLメールは容量が無制限なのが他社にはないメリットですが、スマホアプリが日本語に非対応なのに加えて英語のニュースも同時に表示され非表示にできないなど使い勝手の悪さが目立つのが残念なポイント。

iCloudはメールを保存できる容量が無料だと5GBとかなり少ないので、メインのメールアドレスとして使うのは厳しいです。

残りのヤフーメールとOutlookはGmailと同等に使える無料メールサービスなので、Gmailに不満な点がある場合や現在すでにメインで使っているなら代替としてあり。

ただGmailに不満がないなら、先ほども触れた通り利用者が多くトラブルが起きてもネットで検索すれば問題が解決しやすい環境がすでにあるGmailが個人的にはおすすめです。
 

Gmailはキャリアメールに届かない場合がある

Gmailは便利なサービスですが、1点注意しないといけない点があります。

それは、キャリアメールに届かない場合があるということ。

キャリアメールには、パソコンからのメールを拒否できる設定があります。

Gmailから送られてきたメールはパソコンからのメールと判断されるので、メールを送った相手がパソコンからのメールを拒否していると届きません。

ですが、キャリアメールではパソコンからのメールは拒否しつつ指定したパソコンのメールだけは受信するといった設定も可能。

メールでよくやり取りする相手がいる場合は、povoに乗り換える前にGmailのアカウントを作成してメールアドレスを相手に伝え、相手がパソコンからのメールを拒否している場合は自分のGmailアドレスだけ受信できるように設定を変更してもらっておくのがおすすめです。

以下に各キャリアのメール受信設定方法のリンクを貼っておくので、設定を変更してもらいたい相手に教えてあげてください。

 

povoでauのキャリアメールを使うにはどうする?⇒転送などを利用【非推奨】

それでもどうしてもpovoでauのキャリアメールを使いたい場合、対処法がなくはありません。

具体的には、今使っているメールアドレスのau回線を解約せずに追加でpovoを契約し、auのキャリアメールあてに届いたメールをpovoに転送する方法です。

手順はauの公式サイトにも掲載されています。

ただ、これだけだと送信の際にauのキャリアメールではなく転送しているメールアドレスから送信することになり、メールを返信する相手が混乱してしまいます。

povoの端末でauのキャリアメールアドレスで送信するなら、auのウェブメールを利用すればOK。

auウェブメール詳細

Webメール | サービス・機能 | au

ただし、この方法には大きなデメリットが2つあります。

それは、auの回線を2回線契約し続ける必要がある点メールアドレスは使えても電話番号は別の(povoの)番号になる点です。

メールアドレスを残したい回線を最低料金で維持するとしたら、新auピタットプランNを契約して家族3人以上で家族割プラスに加入してやっとひと月1,980円まで抑えられますが、消費税を含めて1年継続したと考えたら26,136円(1,980円×1.10×12ヶ月)もの維持費がかかります。

それだけかかってもauのキャリアメールを使いたい場合は現在のau回線を残したままpovoを契約すればOKですし、逆にそこまで費用をかけてauのキャリアメールを使う必要がないならGmailなどを活用しましょう。

電話番号がpovoの番号になるのは、キャリアメールをpovoに付けることができず元の電話番号に紐付けさせておくしかないので解決方法はないです。
 

まとめ

povoではキャリアメールが使えませんが、代わりにGmailを使うこととpovoに乗り換える前にサービスに登録しているメールアドレスを変更すること、メールでやり取りする相手がいる場合はpovoに乗り換える前に相手に新しく作成したGmailのアドレスを教えて、拒否されないように設定を変更しておいてもらっておけば問題ありません。

伝えないといけない相手が多い場合は面倒だし大変だとは思いますが、連絡先をGmailに統一しておけば今後どのキャリアに乗り換えても改めて連絡先を教える必要がないので便利です。

povoの契約をきっかけに、キャリアメールを使わない生活にしてしまいましょう。

povo  

au povo(ポヴォ)のレビューとメリット・デメリット総まとめ